こんにちは。パパラギ町田店の松本です。
今回のパパマチブログでは魚の身を守るすべについて、今日と来週の2回に分けてご紹介していこうと思います!
身を守る術、つまりは他の個体から害を受ける可能性を減らす術。魚の身を守る術は一次防御と二次防御に分けられます。
今回ご紹介するのは一次防御!
これは捕食者の接近とは無関係に行われている防御のことを言います。
想像しやすいのが擬態と呼ばれる身の隠し方です。
魚が行っている、擬態も含めた一次防御は4種類に分けられます。
そして。いずれも目的は以下のどちらかになります。
1.捕食者に気づかせないようにする
2.捕食者にわざと見せつける
「擬態」という言葉を聞くと1がしっくりきませんか?
ということで、1の捕食者に気づかせないようにする一次防御からご紹介していきます。
まずはこちらをご覧ください。
ニョキっと顔を覗かしているこの子はテンクロスジギンポ。
「私可愛いでしょ?」とあざとく穴から顔を出しているわけではなく、これもれっきとした一次防御です。
このように穴の中や岩の割れ目などに身を隠し、捕食者から完全に見えないようにすることを隠遁(いんとん)と言います!
お次はこの子!
フォト派ダイバーのアイドル、ピグミーシーホースです。え、どこにいるか分からない?ヒントは真ん中あたりで背を向けて完全に紛れ込んでいます。
一般的な擬態はこの光景を言う場合が多いです。
このように自分の姿を環境の一部に似せることで見つかりにくくすることを隠蔽(いんぺい)と言います!
おまけでこちら、ナガレメイタガレイをご覧ください。
よくカレイやヒラメは砂地で見ることが多いと思います。
砂の上にいるのは隠蔽、砂に潜っているのは隠遁になるんです!この写真のカレイはどちらでしょうか?
さぁ、これ以上進むと長くなってしますので今日はここまでです!
残りの「相手にわざと気づかせる一次防御」については来週ご紹介します。お楽しみに♪
あかね