パパラギ町田店 ブログ

こんにちは、パパラギ町田店の渡辺です。
遂に5月に入り「梅雨」という言葉もチラホラ聞こえてきました。

そして、毎年その頃になると現れてくるのが「ヤツら」です!

 

そう、もうすぐアオリイカの季節がやって来ます!ダイビングを始めてまだ産卵床にやってくるアオリイカの姿を見たことが無い人にとっては、「なんだイカか~、、、」と思いますがこれからの時季のアオリイカはすごいんです!!

アオリイカは日本では九州や沖縄など暖かい所で見られるアカイカ、国内の広い範囲で見られるシロイカ、そして九州、四国、沖縄にいる小型のクワイカの三種類がいます。

伊豆で見られるのはシロイカで2番目に大きいサイズ(と言っても3種類しかいないので真ん中の大きさ)で大きいものは60cm以上で重さは3kgを超します!1.5リットルのボトル二本分と考えるとなかなかの大きさ!皆さんが使っているフィンより大きいです!

アオリイカは警戒心が強く成体は普段、深場に住んでいますが産卵のために春から初夏にかけて浅瀬に移動してきて多い時には30匹以上が人工的に沈めた産卵床に集まってきて、気が付くと360℃アオリイカに包囲されてるなんてことも。

浅瀬で見られるアオリイカは幼体なので20~30cm、産卵に来る成体はその倍の大きさ!

そんな警戒心の強いアオリイカでも産卵の時は子孫を残すために必死なのでダイバーが水底でじっとしていればメスは産卵を始めようと産卵床に近づいてきます。オスは他のオスにチャンスを奪われまいと必死にガードを固め、体の模様を目まぐるしく変化させて威嚇、追い払おうとしますが横取りされる場合も、、、そんな昼ドラのような光景を楽しむ?にはオスとメスの見分けがつかないといけませんが見分けるのは簡単です。

オスは体が大きく背中の模様が縞模様

メスは体が小さく背中の模様が水玉模様

ただダイバーは下からアオリイカを見上げる事が多いので背中の模様が見れない時は、「体の大きいヤツ」と「ちょっかいを出してるヤツ」がオスだと思ってほぼ間違いないです(笑)

 

さて、本来アオリイカはアマモやホンダワラ、サンゴなどの隙間に産卵するので、産卵床と言っても何でもよいわけではなく伊豆近辺では椎の木の枝を山から切って来てそれを束ねて沈めます。

椎の木は枝葉が多く切った後も葉が落ちにくいので卵の付きも良いのだとか。

 

ちなみに八丈島で見られるアオリイカはアカイカと言って三種類の中でも一番大きい(と言っても三種類しかいませんが)アオリイカが見ることが出来ます。一目見ただけでその大きさの違いは一目瞭然!

なにしろ大きい個体だとチョットしたエアコンくらいあり、重さは5kg以上になるので迫力満点!ただし富戸などに比べると少し深いのでいつまでもじっくり見ているわけにはいかないのが難点、、、

 

さあ、そんなアオリイカのシーズンが始まろうとしています!

みんなでもう少し我慢したらアオリイカを見に行きましょうね~!

最後まで読んでいただきありがとうございました!次回は5月13日(水)宮本inst お楽しみに!

 

渡辺謙三