こんにちは。宮本です。
今回は魚の生態行動について書きます。
ホンソメワケベラという魚は皆さんご存じですよね?
5~6cm位の大きさで水中をユラユラ泳いでいる魚です。
この魚は実に面白い行動をしてくれます。
写真はコブダイの体についている寄生虫をホンソメワケベラが食べているシーンになります。
ホンソメワケベラは掃除魚(クリーニング・フィッシュ)とも呼ばれていて、他の魚などはこのストライプのホンソメワケベラが掃除してくると分かっていて自ら寄っててきて掃除をしてもらうと言われています。
ベラ科の魚は石や砂の隙間にいるエビやカニを探して食べていますが、ホンソメワケベラの方は体に餌をくっつけた魚の方からやってきてくれます。
寄生虫をつけた魚の方もホンソメワケベラに食べてもらった方が健康になるので、どちらもメリットがあると言われています。
また、ホンソメワケベラは生まれてすぐの時はオスでもメスでもない状態で生まれて、基本メスで育つそうです。
そして大きくなるとオスに性転換する魚になります!
沢山のメスの中から一番大きな個体がオスに性転換をして、ハーレム状態(一夫多妻)を作るようになります。
これは沢山のメスと交接して沢山の遺伝子を残すためと言われています。
1尾のオスが複数のメスを引き連れて繁殖します。
魚の生態って調べれば調べるほど本当に不思議!!
成長の過程で性転換をする魚は、なんと300種類ほどいるようですよ!
みんなの好きなクマノミもオスからメスに性転換する魚になります。
今度はクリーニングしているところや、ハーレム状態で泳いでいるシーンをしばらく観察してみたり、
写真をじっくり撮ってみたりすると新たな発見が見つかるかもしれませんね。
是非、今度試してみてくださいね。
(きゃさ)