愛はあれど運のない女
松本茜と一緒に潜ったことあるよ〜って人🙋♀️
そんな人ならタイトルの意味が分かるはず。
私はよく自分のツアーの際にサメを探しにいきます。
※もちろん参加してくれたみなさんに許可をいただいてですよ。
よくやるのがIOPでのカスザメ&ネコザメ探し。
よくやってるくせにいかんせん勝率が低いのなんのって。
ツアーでカスザメを見つけてみなさんに紹介したことは一度もないし、ネコザメも片手に納まるくらいしか紹介できておりません。
それでもめげずにサメを追い求めているし、よく一緒に潜ってくれる優しい皆さんはそんな私を見て楽しんでいる節もあるようです。
そんなサメ運が抜群にない私が、今回休日にとんでもない瞬間を捉えてしまってのです!!
コネコちゃんとの遭遇
2024年2月5日
この日は朝から雨風ビュービュー。ヨコバマはザ〜ブザブ🌊
どこへ行こうかとこの日のバディー、琴乃パイセンとカメラのセッティングをしながら話しておりました。
協議の末、八幡野で潜ることに。
八幡野と言えばオオセやナヌカ、ネコザメなどサメの目撃情報は割と多いポイント。
まあどうせ私が入るとサメが逃げてゆくのさ。なんて思いながらもほんの少しの期待を胸にエントリー。
目的地を目指して進んでいると、何やらときめくシルエットが視界に!
琴乃さんに合図をして着底。
なんとまあ可愛らしい。15cmあるかないかといったサイズのコネコちゃんが砂地にペロンと。
しかもいくら近づいても逃げない!
はぁ〜可愛い。
ネコザメは3〜4月に卵を産み、1年後に赤ちゃんが卵から出てきます。
15〜20cmほどで孵化し、エビやイソギンチャクなどを食べながらスクスクと成長していき、最大で1.2mにもなります。
つまり、今2月です!
1ヶ月早生まれしちゃったベイビーちゃんに出会えたわけなんです🫶
大きさ的に孵化したてかと思われるヨチヨチネコちゃん。
私の大好きなヨチヨチポイントがこちら。
生まれたてでシワシワなエラです。
きゃわわわわ〜😍💕
3月以降はたくさん会えると思うので、この可愛らしエラの写真を撮りまくろうと練習中でございます。
こんな素敵な出会いがあるなんて今日は最高だな〜なんて思いながらの帰り道。
急に琴乃さんが指を刺すんですよ。それもすごい興奮した様子で。
目を向けるとそこにはネコザメのシルエット!!!!
私この後船にでも轢かれるんかなぁ。そんなことを考えてしまうほど信じられない率なんですよ、ワンダイブでネコザメ2匹も見れるなんて!
サザエワリのサザエ割り
先ほどのコネコちゃんと違って今度は1mはあろうかというネコザメの中でも最大級の大きさ。私が出会ってきたネコザメの中では間違いなく1番の大きさでした。
でも頭がデカすぎて、正直可愛くない、、、
巷ではこのサイズのネコザメをバケネコと呼んでたりします。
さあ、バケネコさんを絶対近くで観察したい!
慎重に距離を詰めていきます。
〜ちなみに〜
ネコザメやカスザメ、サカタザメなどの底生性のサメやエイなどは近づき方が同じで、正面からの方が逃げません。
そして、 頭が着底している時は詰めてよし。逆に 頭を上げているときは警戒している状態なので止まってしばらく様子を見て、 頭が下がったら近づきましょう。
バケネコさんに近づいていくと口元にサザエさんが落ちているではないですか。
これ、たまたまってわけじゃないんですよ。
ネコザメは別名「サザエワリ」とも言われていて、その名の通りこのサザエの殻を割って中身だけ食べるんです。
私も実際に食べている瞬間はYouTubeでしか見たことがなく、もしかして!?と大興奮。
慎重に見守っているとその瞬間が!
た、食べたーーーーー!!!!
このサザエを割るのに特化した特殊な形状の歯と強靭な顎の力でサザエの殻を砕きます。
水中に響くバキ、ボキ、ゴリといった音が凄かった、、、
こんな感じで砕いた殻だけ外に出して中身だけ美味しくいただきます。
ちょっと分かりにくいのですが、バケネコさん瞳孔かっぴらいちゃってるの分かりますか?
これも面白くてですね、ネコザメは通常夜行性なので昼間は虹彩が閉じてる場合が多いのです。
先に出会ったコネコちゃんの目がこちら。
目が黒くないでしょ?これが虹彩です。
こんな感じで本来昼間は閉じているのですがバケネコさんは完全にキマっちゃってますね。
最後まで食事姿を見ることはできず、途中でサザエを咥えたまま泳いで行ってしまいましたが大満足。
琴乃さんとエアが無くなるんじゃないかってくらいハイタッチしたりカッツポーズしたりと余韻をしばらく楽しんでから帰路に着きました。
愛も運も手に入れた女
どうも。この度、ついにサメへの愛と運を両方手に入れて最強となった松本茜です。
今回のこのネコザメのご飯がなぜこんなにも興奮案件かと申しますと、そもそもあのサイズのネコザメに出会うことも稀です。ヨコバマのタカノハダイのように潜れば見れる生き物じゃないんです。
そしてさらにそのネコザメが何かアクションをている姿なんて本当に見れるものじゃないんです。20年伊豆で潜っている謙三さんですら見たことないんですから!
謙三さんに限らず、パパラギのスタッフでも見たことある人いないんじゃないかしら。
それくらいレアなんです。
ここで皆さんに伝えたいことが一つ
サメとの出会いって本当に運なんです。
もちろんある程度時期やポイントで探すことが可能な種類もいますが、ほとんどの場合出会いは突然です。
その突然の出会いを果たした時に、その出会いにいかに感動でき、感謝することができるかは知っているか知らないかで大きく変わってきます。
これはどんな生き物や自然現象にも言えることです。
幸いパパラギにはたくさんのスタッフがいて、みんな色々な知識を持っています。
出会った時の感動を何百倍、何千倍にも出来るよう、ぜひ皆さんも知識欲を持っていろんな生き物や自然の知識を身につけて欲しいなと思っております!
もちろんサメやエイ・イルカやクジラのことだったらいくらでも教えちゃいます!いつでも聞いてください♪
あかね🦈